【2026-10】東日本大震災から始まった子ども支援15年シンポジウムを開催しました

2026年10月12日(月・祝)、東北福祉大学 仙台駅東口キャンパスにて、「東日本大震災から始まった子ども支援15年シンポジウム ~今も続く東北の子どもたちの困難と支援のあり方を考える~」を開催しました。当日は約100名の方にご参加いただき、震災から15年にわたる子ども支援の歩みを振り返るとともに、これからの子どもたちを支える社会のあり方について考えました。

開会挨拶・細野豪志復興大臣からのビデオメッセージ

渡辺由美子 (認定NPO法人キッズドア理事長)
細野豪志様 (復興大臣 内閣府特命担当大臣(防災)–福島原子力発電所事故再生総括)

開会にあたり、キッズドア理事長渡辺由美子より挨拶を行いました。続いて、細野豪志復興大臣よりビデオメッセージをお寄せいただきました。
その後、元南三陸町長の佐藤仁氏、公益社団法人ハタチ基金ディレクターの相内洋輔氏より、ご来賓としてご挨拶をいただきました。東日本大震災からの復興や、子どもたちを支える活動に携わってこられたお二人から、シンポジウムの開催にあたり、温かいお言葉をいただきました。

佐藤仁様(元南三陸町長)

基調講演「学習支援の場が切り開いた被災経験がある子ども・若者の15年」

基調講演では、東北福祉大学 総合福祉学部社会福祉学科 准教授の清水冬樹様に東日本大震災を経験した子ども・若者たちの15年を振り返り、学習支援の場が果たしてきた役割についてお話しいただきました。
震災をきっかけに始まった支援は、子どもたちの学びを支えるだけでなく、人とのつながりや安心できる居場所をつくる取り組みへと広がってきました。長期にわたって子どもたちに寄り添い続けることの大切さを考える機会となりました。

キッズドア東北15年の歩み

続いて、認定NPO法人キッズドアディレクターの對馬良美より、「キッズドア東北15年の歩み」と題して事業報告を行いました。
東日本大震災をきっかけに始まった活動を振り返りながら、東北の子どもたちを取り巻く環境や、これまで続けてきた支援についてお伝えしました。

震災から15年が経過した現在も、経済的な困難や家庭環境など、子どもたちが抱える課題は続いています。子どもたち一人ひとりの状況に向き合い、地域とともに支援を続けていくことの重要性を改めて共有しました。

パネルディスカッション「東北から考える、子どもたちの未来」

左から、渡辺由美子(NPO法人キッズドア理事長)、相内洋輔様(公益社団法人ハタチ基金 ディレクター)、清水冬樹様(東北福祉大学 総合福祉学部准教授)、浜田敬子様(ジャーナリスト)、有馬嘉男様(NHK「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」メインキャスター)

ファシリテーターの有馬嘉男氏をはじめ、浜田敬子様、清水冬樹様、相内洋輔様、キッズドア理事長渡辺由美子が登壇。それぞれの立場や経験をもとに、震災後の子ども支援の歩みや、地域における支援のあり方、支援を継続していくために必要なことなどについて意見を交わしました。

子どもたちが抱える困難は、災害による影響だけにとどまりません。経済的な困難や家庭環境など、複雑化する課題に向き合うためには、行政、NPO、地域、企業など、さまざまな立場の人々が連携し、子どもたちを社会全体で支えていくことが求められます。

震災をきっかけに生まれた支援のつながりを、これからの地域社会の中でどのように生かし、次の世代へとつないでいくのか。子どもたちが希望を持って未来を描ける社会を目指し、考えを深める時間となりました。

トークセッション「卒業生・若者が語るキッズドア」

最後のトークセッションでは、キッズドアの卒業生・若者が登壇し、自身の経験やキッズドアとの関わりについて語りました。
若者自身の声に耳を傾けることで、支援がどのように受け止められ、どのような意味を持ってきたのかを考える機会となりました。子どもたちが安心して過ごせる場所や、将来の可能性を広げる機会をつくることの大切さを、改めて感じる時間となりました。

子どもたちが夢や希望を持てる社会を目指して

左から、相内洋輔様、清水冬樹様、佐藤仁様、渡辺由美子、對馬良美(認定NPO法人キッズドアディレクター)、浜田敬子様、有馬嘉男様

東日本大震災から15年。震災をきっかけに始まった子ども支援は、多くの方々とのつながりによって続いてきました。一方で、子どもたちを取り巻く困難は今も続いており、支援を必要とする子どもたちに寄り添い続けることが求められています。

今回のシンポジウムは、これまでの歩みを振り返るとともに、これからの子ども支援について、参加者の皆さまと一緒に考える機会となりました。
キッズドアは今後も、東北で培ってきたつながりを大切にしながら、地域や関係機関と連携し、すべての子どもたちが夢や希望を持って未来を描ける社会の実現を目指して活動を続けてまいります。

ご参加いただいた皆さま、開催にあたりご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。