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【ご案内】被災地の学習支援現場から自治体・専門機関等の支援につなぐ研修と「子ども支援システム開発研究会」

この度、キッズドアと東洋大学 福祉社会開発研究センターが下記の通り共同研究を行って参ります。ご興味をお持ち頂けましたら、お申込・お問合せ頂ければ幸いです。

PDF形式のご案内は、こちらから

[gview file=”http://kidsdoor-fukko.net/wordpress/wp-content/uploads/2014/05/studygroup2014.pdf”]

<経過と問題意識>
東日本大震災後の子どもたちは、学習支援の場で様々な生活課題を見せています。その生活課題と自治体支援とをつなぐことを早期に、そして適切に行うことが求められています。そのためには、①「支援者に求められる知識やスキルを明らかに」し、また②「その際の方法や必要となる様式、また関わり方や資料等を開発」し、③「その技術や知識の習得」しておくことと共に、それらを統合したシステムが求められます。しかし、残念ながらそのシステムは未整備の状況です。震災から4年目の支援を進める中で、その必要性について実感した私たちは、自主的にこうした状況を乗り越えるための研究会と研修を合わせた会を実施することにしました。

きっかけは2013年度にキッズドアが仙台市と協働でおこなった「子どもを中心とした困窮家庭への生活支援ネットワーク化事業」です。その学習会に講師として招聘した、森田明美東洋大学教授(東日本大震災子ども支援ネットワーク事務局長、岩手県山田町でゾンタハウス、宮城県では とめ中高生自習スペースSUKOYAKA を運営する特定非営利活動法人こども福祉研究所理事長でもある)が、この学習を継続することの重要性を共有し、この未整備の状況を解消するために必要となる新しいシステムとプログラムの開発を一緒に行えるよう、東洋大学福祉社会開発研究センターとの共同研究の申し出があったことによります。

今年度は、研究会と研修を仙台市内においておおむね5回程度実施する予定です。まずは、学習支援の現場で子どもの悲しみや苦しみをどのように聞きとり、記録化し、アセスメントし、そして、支援の実践をどのように進めるかを具体的な取り組みをもとに考えていきます。毎回其々の現場で抱える問題を相談する時間も設けていきたいと思います。どうぞご参加ください。

 

1 スタートアップ研修とシステム開発研究会

①  日にち:
・第1回目 2014年5月29日(木)
・第2回目 2014年7月3日(木)
※時 間:10:00~15:20
(15:30~17:00 システム開発研究会と実践相談タイム)

②  会 場:キッズドア東北本部 事務所兼グローカル・ラーニング・ラボ
宮城県仙台市宮城野区榴岡4-1-8 パルシティ仙台1階C

③  内 容:
・第1回目:学習支援の現場から見えてくる生活課題を子どもと一緒にどのように共有するのか、その必要性を理解し、その実施に必要となる子どもたちからの聞き取りとその方式、および、検討について学ぶ。また、子どもからの相談を受ける際に重要なインテーク(受理面接)の技法について、実習を通じて習得する。
・第2回目:子ども・家庭が抱える状況・真実を共有するためには子ども相対する姿勢を理解し、身に着ける必要がある。子どもたちの声を聴くための方法・姿勢を考え、学ぶ。また、プログラムやシステムの在り方について具体的な事例を手掛かりにして検討する。

④  対象者
・学習支援等の子ども支援に関わる団体や企業の皆様
・教育行政・福祉行政に携わっている皆様
・学校関係者、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの皆様

<時間割>

1回目(5/29)10:00~10:30 オリエン
テーション
オリエンテーション
(東洋大学助教 林大介、キッズドア事務局長 片貝英行)
10:30~12:00 基調講義 「学習支援におけるマネジメントの必要性と可能性」(東洋大学社会学部教授 森田 明美)
13:00~14:30 ワーク
ショップ
「インテークワークの進め方とネットワーク活用の実際」
・インテークワークにおける面接・記録・アセスメント
・ネットワーク活用とマネジメント(会議の進め方・方針の立て方等)
(東洋大学社会学部教授 森田 明美)
14:40~15:20 事例研究 事例の報告と次回までの課題の共有
(東洋大学社会学部教授 森田 明美)
15:30~17:00 システム開発研究会と実践上の課題の相談タイム
(司会:東洋大学助教 林大介、キッズドア事務局長 片貝英行)
2回目(7/3)10:00~12:00 講義 「子どもの声を聴く、子どもにとっての居場所の力」(仮)
~生活課題の発見から対応までのプロセスの確認と方法の共有~
(元関西学院大学准教授 浜田進士)
13:00~15:20 面接技法の  演習 ○事例検証の進め方を学ぶ
(記録から模擬ケース検討会議・関係者会議)○グループ発表
(東洋大学社会学部教授 森田 明美)
15:30~17:00 システム開発研究会と実践上の課題の相談タイム
(司会:東洋大学助教 林大介、キッズドア事務局長 片貝英行)

 

2 ステップアップ研修とシステム開発研究会
①  日 時:2014年9月以降予定
②  会 場:キッズドア東北本部 事務所(予定)
③  内 容:学習支援から自治体・専門機関等の支援につなぐ時に必要なネットワークの形成と運用について学ぶ。 

3.専門研修とシステム開発研究会
①    日 時:2014年度内予定
②    会 場:キッズドア東北本部 事務所(予定)
③    内 容:事例研究を中心に、ネットワークの組み方や事業の企画・施策立案について学ぶ。

申込方法
・ Webフォームの場合:http://goo.gl/u7xAyR
・上記以外の場合:①お名前、②所属(会社名・団体名・部署)、③メールアドレス、④電話番号、⑤現状認識や解決したい課題(任意)を下記の申込先までお知らせください。

申込・問合せ先
特定非営利活動法人キッズドア 東北本部(担当:片貝、小野)
TEL:022-354-1157   FAX:050-3000-2077   メール:tohoku@kidsdoor.net
当日の連絡先:080-3337-9893(キッズドア:片貝)