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【ご紹介】大山典宏氏の『生活保護vs子どもの貧困』に取り上げて頂きました

大山典宏『生活保護vs子どもの貧困』(PHP新書、2014.11)
http://www.amazon.co.jp/dp/4569815456

本日、御本を頂戴致しました。以前、キッズドアにインタビューにいらして、著書の中で丁寧に取り上げて頂いていることに感謝申し上げます。

ただ、紹介したいのは、取り上げられているからだけではありません。

1.現場を知る自治体職員が感情を抑えて研究者視点で書いている
2.生活保護をめぐる新法制度の背景と課題を説明している
3.生活困窮者支援策を展開するために必要なことを提案している

本の書き出しには、「生活保護の問題に正面から向き合い、抱える課題の深刻さや現状の厳しさを伝えていきます。事例では、はらわたが煮えくり返るような不条理や、まともな神経をもった人なら目を背けたくなるような残酷なケースも取り上げます。」とあります

ただ、「それでも、読後感はさわやかなものになるような「しかけ」を随所に盛り込んでいます。『生活保護vs子どもの貧困』というタイトルもその1つです」と続きます。

今後の取り組みのヒントとして、マイクロソフトさんと育て上げネットさんが行っている「若者UP」事業のSROIを取り入れる評価手法など行政評価の改善提案にも言及しています。

民間レベルでの最新の取り組みを積極的に取り入れるなど、日本社会の闇を照らす一石を現場から投じる良書です。

ぜひ、生活保護や子どもの貧困問題に関わる方、特に、自治体職員、学校の先生方に読んで頂きたい一冊です。

大山典宏『生活保護vs子どもの貧困』(PHP新書、2014.11)
http://www.amazon.co.jp/dp/4569815456

【著者略歴】大山 典宏 氏
1974年埼玉県生まれ。社会福祉士。立命館大学大学院政策科学研究科修了。志木市福祉事務所の生活保護ケースワーカー、所沢児童相談所の児童福祉司などを経て、2008年から埼玉県福祉部社会福祉課で生活保護受給者の自立支援を担当。2010年から携わった「生活保護受給者チャレンジ支援事業(愛称:アスポート)」では、2年間で8,000人を支援、4,000人を自立に導く。ボランティアでウェブサイト「生活保護110番」を運営。同サイトでは、15年間でのべ6,000人の相談を受けるなど、生活保護の専門家として幅広い活動を続けている。