つい先日までは暑い暑いと言っていたのも束の間、少しずつ秋の訪れを感じるようになってきましたね。
まだ残暑も厳しい8月31日~9月4日、宮崎県から6人の大学生が、はるばるここ宮城県へ。
“東日本大震災復興活動支援事業 「学びを通した東北・宮崎 大学生つながるプロジェクト」”の一環として、仙台市での子供支援の現状を学びたいとキッズドアを訪問。9月2日には、キッズドアの学習会に参加してくれました。
この日ガチゼミ(高校生を対象とした学習会)では、 記念すべき第一回目の“社会性養成イベント”を開催。
そもそもなんでこのイベントを開催することになったのかというと…
6月のガチゼミ初回時、社会性がどの程度身についているのかアンケートを行ったところ、「将来に希望を持っている」「夢がある」の質問には、7割程度の生徒が肯定的な回答をしてくれました。
が、しかし、「環境問題など、社会的な問題に興味がある」という質問に対しては、75%の生徒が否定的な回答をしたのです。
「自分の将来や勉強以外のことにも興味を持ってほしい!」「社会問題に対する問題解決をテーマにしたイベントをやってみよう!」と、大学生ボランティア講師の白石くん、高安くんが中心となって、企画・提案をしてくれ、今回のイベント開催が決まったのでした。
イベントテーマは、「SDGsを考える」。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)…さぁ、どれだけの人が知っているでしょうか?
聞き慣れないし、何だかいかにも難しそう!?
そんな印象を与えてしまいそうだったので、生徒さんへのイベント告知は、なんとなく英語でカッコよく「Youth Social Project」。
「楽しいイベントがあるからみんな来てね~!」という、あえて曖昧なものにしておきました(笑)
初めての社会性養成イベント、一生懸命準備をしてくれた講師の皆さんのためにも、できるだけ多くの生徒さんに集まってほしい。そんな願いも叶って、予想していたよりも多くの生徒さんが足を運んでくれました。
SDGsとは、簡単に言うと 「国連で定められた持続可能な開発目標」のこと。
“貧困をなくそう” “質の高い教育をみんなに” “ジェンダー平等を実現しよう” “人や国の不平等をなくそう” など、17項目の目標が挙げられています。
「どの問題も他人事ではなく、私たちの手で世界を変えよう!」と、この目標の中から3つのトピックを選んでもらい、生徒さんと宮崎・仙台の大学生4つの班に分かれて話し合ってもらいました。
初対面の大学生や初めて話をする生徒さん同士が、突然難しいテーマを与えられて話し合いというのも困ってしまいますよね。
でも大丈夫。まず、講師の白石先生が「日本にも根付く貧困」をテーマに模擬発表をしてくれました。
白石先生の発表を参考に、自分たちの班が選んだ3つのトピックについて調べることから始めます。その中からさらに1つのトピックに絞り込み、個人(自分)、団体(産学公…産業・学術機関・公的機関)でできることを考え、意見を出し合いました。
1班は「ジェンダー ~同性婚~」、2班は「年齢の不平等~参政権~」、3班は「教育~いじめについて考える~」、4班は「パートナーシップ~外国の患者さんに対する看護体制~」をテーマにすることが決定。
自分たちの意見を模造紙に書いてまとめていきます。
学年も違う、話したこともない人たちもいる中で、自分の意見を言うのは恥ずかしいな…。はじめはそんな想いもあったかもしれませんが、意見がまとまらなかったり、話し合いがスムーズにいかないときには、大学生のお兄さんお姉さんからアドバイスをもらったりしながら、活発に意見交換をしているようでした。
自分の意見をしっかりと相手に伝え、相手の意見もちゃんと尊重する。短時間で意見をまとめて、物おじすることなくみんな立派な発表をしてくれました!
2班さんからは、疑問に思ったことや悩みなどを相談できる目安箱のようなものがあればいいなぁという提案もありました。
さっそく“お悩み相談箱”を設置してみましたので、生徒の皆さん質問や相談など投書してみてくださいね!
忙しい合間を縫って、この日のために準備を進めてくれた白石くん、高安くんはじめ、ボランティア講師の皆さん、本当にありがとうございました!