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【メディア掲載】NHK「震災で困窮の子ども 全国で5.8万人」

震災で困窮する子どもがまだまだ多い現状があることが文科省のまとめでわかりました。東北で活動している復興支援担当の片貝のインタビューも放送されました。

NHK「震災で困窮の子ども 全国で5.8万人」3月1日 4時43分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140301/k10015628411000.html
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東日本大震災で保護者が仕事を失ったり死亡したりして経済的に困窮し、国が学費などを支援した子どもは、昨年度5万8300人余りに上ることが文部科学省のまとめで分かりました。

国は、東日本大震災で保護者が仕事を失ったり死亡したりして、経済的に困窮している子どもを対象に、学費や給食費などを支給する支援制度を設けています。
文部科学省によりますと、昨年度1年間にこの制度の対象になった子どもは、被災地だけでなくすべての都道府県にいて、合わせて5万8352人に上りました。
前の年度より9000人余り減っていますが、依然として経済的に厳しい状況に置かれている子どもが多いことが分かりました。

内訳では、幼稚園児が1万1540人、小中学生が2万9038人、高校生が7011人となっていて、都道府県別では宮城県が最も多く3万2181人、福島県が1万3060人、岩手県が4732人となっています。
この制度は、来年度までの臨時的な措置とされていますが、被災地の自治体によりますと、支援を受ける子どもの数はほとんど減っていないということで、制度の延長を求める声が上がっています。

被災地で就学支援に取り組むNPO法人「キッズドア」の片貝英行事務局長は、「通学や部活動、家庭での学習など、震災前には当たり前だったことがまだまだ回復していない。子どもが安心して学べる環境と、生活を支える金銭的な保障が必要だ」と話しています。