11月3日(祝)秋保「木の家」にて芋煮会を開催しました!
仙台の学習会に参加している中高生と南三陸の中高生、
及びスタッフ・ボランティアの大学生、総勢33名の参加となりました。
仙台と南三陸の生徒は初対面ということもあり初めは恥ずかしがっていましたが、
お互いに自己紹介しハイタッチをするというアイスブレイクによって上手く馴染めた様子でした。
芋煮会は5つのチームに分かれ、山形風3鍋(牛肉/醬油味)と仙台風2鍋(豚肉/味噌味)を調理しました。
参加者は、中学2年生~大学3年生まで幅広く、各グループで調理法や味付けなどを相談しながら、皆楽しそうに芋煮を作っていました。
各グループに大学生を1名づつメンターとしてつけましたが、なんと!料理が全くできない大学生がいることが判明!一方で、中高生の女子の中には普段から日常的に料理をしているという子もいて、頼もしい姿も見ることができました。
芋煮調理の後は、他のグループの芋煮を味見したり、バーベキューや焼きそばも食べました。
食事の片付けの後は、ワークショップを開き「なぜ勉強するのか?」について皆で考えました。
勉強には、色々な種類・方法がありますが、人によって勉強する理由は様々です。
最初の質問タイムでは、「わからない」「将来のため」と答える生徒が多く見受けられました。
なんとなく「将来役に立つから?」と答える生徒が多かったのですが、
その後の展開で、様々な立場の人による勉強の理由を生徒たちへ伝えました。
「科学者を目指していた矢先、余命1年と申告されたが亡くなる直前まで勉強を続けた高校生」
「教育は世界を変えると語ったマララさん」
「小学校に行きたくても通えなかった時代の心の傷を癒すため夜間中学に通う高齢者の方々」など…。
真剣な表情で話に聞き入り、色んな考え方があると知り、生徒の考え方も変わって行きました。
次のワールドカフェでは、実際の職業ではどんな教科が役立っているかについて、チームごとに意見を出し合いました。
・美容師⇒理科?
・ゲームクリエーター⇒国語?
・保育士⇒社会?
その他にも、ホテルマン・アナウンサー・弁護士・ミュージシャン・ファッションデザイナーなど、
仕事にどんな教科が役に立つかを話し合いました。
意見を出し合ううちに、結局どの教科も必要だという結論に結びついたチームもありました。
中学・高校で勉強したことは社会で活かされているんだと、気づいたようです。
世の中には、あなたのことを必要としているが人が必ずいる、
だから強みとなる武器(知識)を身に着けることが大事なんだ、
そのために今できることは勉強だよね、
そんなメッセージを子どもたちに伝えました。
普段、『勉強は苦手・嫌い』と言うことの多い生徒達ですが、
このワークショップで「なぜ勉強するのか」について改めて考える時間を作ることで、
勉強への認識が変わり、自ら行動するきっかけにつながれば大成功と思います。
これからもまだあと数年は学生生活が続く彼らですが、
つまづいた時には、このワークショップを思い出してくれるといいなと思います。