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入職から半年後の変化

今回は、スタッフの目線でキッズドア生の様子を伝えていきます。
2022年4月から東北のメンバーに加わった羽田拓未さん。
子どもたちから「はねちゃん」と呼ばれています。

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私がキッズドアに入職してはや半年が経ちました。

元々私は教員を目指し、大学で教育を専攻しておりました。
しかし、実際の教育現場では、一人一人に手厚くかかわることはできないのではないかという課題を感じていた折、キッズドアと出会い、入職させていただきました。

入職してからの半年でいくつもの学習会に携わらせていただき、多くのボランティアさんや生徒との交流をさせていただきました。

その中で、自分の子どもたちへの関わり方の変化や、子どもたち自身の変化を多く感じてきました。
ここでは、その「変化」について書かせていただきます。

まず、自分の子どもたちへの関わり方の変化についてです。
入職してすぐは自分は子どもたちとただ話す、話を聞くという関わり方だったように感じています。
ですが、現在は子どもたちの表情や行動から様々なことを読み取り、考えて、子どもたちと接することができるようになってきました。

子どもたちは実際色んな感情を抱いて生活しています。

学習会に来る日ごとによっても全然表情や様子が違うこともあります。

ですが、そう感じているもの、考えているものを言葉に出せないことも少なくありません。
そのため、心の変化や様子の変化をわずかな違いから読み取ることもスタッフとして大事なことだと私は考えています。

子どもたちがスタッフやボランティアさんを信頼できるように、いつでも頼ることができるように積極的に動けるようになってきたのも私の中では大きな変化の一つであるように感じています。

ボランティアさんは毎回参加できるとは限りません。

子どもたちの変化も細かく知ることは難しいこともあります。

ボランティアさんが戸惑うことのないように自分が子どもたちと関わる時間を大事にする、というのも大きな仕事の1つであると気づくことができました。

次に子どもたちの変化についてです。
この半年で子どもたちが心を開いてくれる場面も多くなってきて、とても嬉しく感じています。

例えば、あだ名で呼んでくれるようになったこと。
これも大きな一つの変化です。
いつでも話せる関係を築けてきた一つの合図でもあります。とても嬉しいことです。

また、こんなこともありました。
自分は中学3年生の学習会を主として担当しています。
もちろん、進路の話をすることも少なくありません。
その中で、進路は固まっているが学習意欲がわかないキッズドア生がいました。

その子は自分の将来の夢がはっきりしており、また大学進学までしっかり考えていました。
ですが、高校の判定がよいこともあり、「どうしても学習意欲がわかない」という状態でした。

その時に私がとった行動は、大学はどんなところがあるのか。夢を叶えるためにはどんなことが必要になるのかを一緒に調べました。

学習会の休憩時間や息抜きの合間に一緒に調べ、毎日これだけ勉強しようと約束して帰っていきました。

直後に保護者の方から「帰りの車の中で〇〇が、とてもウキウキしていていました。お話の時間がプラスになったんだなと思いました。」と報告を受けました。

私自身、とても嬉しかったのと、子どもたちにいい気分で学習会から帰ってもらいたいという願いがかなった瞬間でした。

子どもたちだけでなく、ボランティアさんたちともよく話している羽田さん

最後になりますが、子どもたちのたくさんの笑顔を見るためにこれからも活動していきたいと考えています。
少しでも楽しい気分で、嬉しい気分で学習会から帰ることができるように運営していけるよう精一杯頑張っていきたいです。

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子どもたちが安心して、楽しく勉強できる学習会を運営する。

そのためにボランティアさんやスタッフともコミュニケーションを密にし、日々工夫をこらしながら学習会に取り組んでいる羽田さんです。
中学3年生はこれから受験にむけた勉強も進んでいきます。子どもたちの夢を叶えるために、多方面からバックアップしていきます。