キッズドアでは、南三陸町にある志津川高校の中で学習支援センター「志翔学舎(ししょうがくしゃ)」を運営しています。
東日本大震災から10年が経ちましたが、少子化が急激に進み、志津川高校の入学者の数も年々減少しています。
今回は、キッズドアスタッフからみた志翔学舎の様子をお伝えします。


生徒達は放課後や部活終わりに来所し、
学校や部活での出来事を話してくれたり、定期試験前には試験勉強の追い込み等に利用してくれています。
志翔学舎に来所する生徒の中には中学生の頃からキッズドアの支援を受けている生徒もいます。
震災直後に南三陸町とのご縁ができ、中学生を対象とした無料学習会は、現在も継続しています。

中学時代からの顔なじみの生徒と顔を合わせると、
「大学生スタッフの○○さん、今何しているの?」と聞かれることがあります。
地元では、進学や就職をきっかけに地元を離れる若者が多く、
周囲に大学生という存在がいないため、
中学生向け学習会の中で大学生スタッフと交流したことが印象に残っているのかもしれません。
中学生の時、英語が本当に苦手で「英語まじ無理!」とよく言っていた子が、
志翔学舎に来て、机に向かい英単語の勉強に取り組んでいます。
当時答えられなかった英単語の意味を答えられるようになっている姿を見て、感動しました。
他のスタッフからも「英語の理解が深まってきたね!」と褒められ、
まんざらでもない顔をしていました。
苦手と向き合うのは大人でも難しく、つい避けがちになります。
でも、応援してくれる誰かが側にいると「やってみようかな…」と思えることがあります。
中学校を卒業してからまだ半年足らずですが、
志翔学舎スタッフと繋がり、信頼関係を構築し、成長している姿を見て嬉しくなりました。
これからも、進路で悩んだとき、勉強に躓いたとき、側に寄り添いそっと背中を押してあげられる存在でいたいと思います。
