9月。宮城県南三陸町の志津川中学校2年生と南三陸高校1年生を対象にワークショップを開催しました。
南三陸町は仙台市から約100km離れており、自分の足で大学の情報を集めるのが難しい環境にあります。
そのため、直接大学生や新社会人から大学生活について話を聞く機会を設けました。
このワークショップでは、仙台在住、または南三陸町出身の大学生や社会人が地元の中学生、高校生との交流から、
どんな大学で学んでいるのか、
大学の紹介や学んでいる学部の内容を伝えてもらい、今、大学生になったからこそ気づいた『中高生のうちにしておくといいこと』などを話してもらいました。

仙台から出発して、南三陸町に到着した大学生のみんな。
最初は志津川中学校の中学2年生に向けて行いました。
大学生が発表している10分間。普段の授業とは違う様子に集中して聞いている生徒の姿が印象的でした。
プレゼンを聞いた後はグループに分かれて、各自交流を深める質疑応答タイム。
大学生の夏休みの過ごし方や、好きな教科と嫌いな教科についてなど、グループごとに盛り上がって大学生との交流を楽しんでいました。

午後からは南三陸高校でのワークショップです。
高校生たちはワークシートの欄外も使ってメモを取る生徒が多く見られました。
発表者ごとのプレゼンテーション後の質問タイムでは
「高校や大学で辛かったことはなんですか」
「学んでいる内容で、印象的なことはなんですか」など質問が飛び交っていました。
質問の時間が発表時間より超えることもあり、
生徒からは「自分と向き合う時間、視野を広げる時間を作りたい」
「1番やりたいことを見つけて、勉強を頑張りたい」といった感想がありました。
また発表した大学生、社会人からは
「生徒の前で何かを発表することがなく、教えるって楽しいことなんだ」
「次年度もワークショップがあれば参加したい」などの感想でした。
今回のようなワークショップを通じて、生徒たちが大学に関する具体的なイメージを持ち進学意欲を高めることができたら嬉しいです。
また、発表を経験したみんなもこの機会をきっかけに普段の日常生活で何か役立てることができたらうれしいです。