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改めて食べ物に感謝。スタディファームに参加して。

2022年度も残りわずかとなった3月の下旬。
今年度も福島県にある二本松農園にて『スタディー・ファーム』に参加させていただきました。

昨年も参加して2年目となる『スタディー・ファーム』。
東日本大震災と原発被害から福島県の農家はどのような歩みをしてきたのか。
実際に農家の皆さんと交流しながら、普段スーパーなどに並ぶ野菜がどのような工程を経ているかを学び、
「食」の大切さに気付いてもらいたいと考え開催しています。

「NPO法人がんばろう福島、農業者等の会」は福島県内の54の会員農家と連携しており、
福島第一原発から50㎞地点にある二本松農園では、農作物の出荷だけでなく一般の方が農業体験できる場所としての活動もしています。

当日は、朝8時にキッズドアへ集合し、バスで出発しました。

二本松農園到着後、最初に代表の齋藤登さんからお話いただきました。
東日本大震災から12年経った今でも「福島第一原発事故」による放射能の風評被害は残っており、
厳しい現状と逆境に立ち向かう農家の方々について生徒たちに伝えていただきました。

早速、農作業をお手伝い。
畑チーム、ガーデニングチーム、田んぼチームに分かれ、畑チームではネギの収穫を行ないました。
ガーデニングチームは落花生の種まき、田んぼチームは水路の清掃です。

あっという間に午前中の作業が終わり、楽しみの昼食はバーベキュー
畑チームで収穫した取れたてのネギを丸々一本網焼きにしました。

午後からはセリの収穫のお手伝い。

ガーデニングチームでは桜の苗木の植樹を行いました。
田んぼチームは午前に引き続き水路の清掃を行ないました。

農作業を終えて二本松農園の農家の皆さんに一人一言ずつ学んだことや感想を発表しました。

・ネギやセリの収穫をして、普段できないようなことを体験出来た。

・みんなで話しつつ無心で作業できて楽しかった。

・桜の木を植えたことが楽しかった。

一方、 今日の体験で大変だったことは、

・セリの洗い。細かいごみを取り除いてしゃがみながら作業をしたこと。

・田んぼのところでシャベルを使って土を取り除いたこと。

・レンガを運んだこと。

・手元に野菜が届くまでには沢山の手間がかかっていることがわかり、改めて食べ物に感謝しようと思った。

・植物を育てることの大変さ・楽しさ

・野菜を育てることが農家の仕事ではないこと、大変な仕事がたくさんあること。

など、食に関する学びも深まりました。

イチゴや野菜ジュース、ネギやたいさい(杓子菜)などのお土産をいただいて、農家の方に見送られながら二本松農園を出発。
夕方にはキッズドアに到着しました。

スタッフとして初参加でしたが、
今回の農業体験をする生徒たちを間近で見て、生徒がみな一生懸命に農作業を行っており、
普段の学習会では見ることのできない一面を垣間見ることができました。

水路掃除では、大人でも大変な泥をシャベルで掻き出す作業を
生徒が必死になって農家の皆さんに最後まで喰らい付いていく姿がありました。

また、様々な学年が一堂に集まり普段交流のない生徒たちが、一緒に作業する中で打ち解け合う光景もありました。

普段は、学習会で生徒のサポートをしていますが、同時にスタディーファームのような
普段経験出来ないようなイベントの重要性を感じることができました。

二本松農園の皆さん、本当にありがとうございました。

二本松農園里山ファームHPはこちら

昨年のスタディファームの様子はこちら。 

スタディファーム 始めました! ~農園を訪ね福島の農を知る・農業体験~ (farm-n.jp)