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高校生のためのキャリアトークイベント開催

キッズドア学園高等部では、毎週日曜日の午前と午後にそれぞれ3時間、学習サポートを行っています。
6月25日(日)は、キャリアトークイベントを開催し、午前の部に19人、午後の部に16人の高校生・ボランティア・スタッフが参加しました。

高校生は就職か進学か、卒業後の進路に大きな選択を迫られます。
なかには自分の適性や、やりたいことが見つからずに悩む子もいます。
今回は、社会で活躍する方々のお話を通して多様なキャリアを知り、職業観を広げることを目的としたキャリアトークイベントになりました。

ゲストにお越しいただいたのは、ライオンズクラブで活動されている5人の方々です。
・ビル管理の会社経営の中川さん
・不動産の営業をしている熊谷さん
・カメラマンから映像コンテンツ制作会社社長となった遠藤さん
・テレビ局で長年アナウンサーをなさっていた三雲さん
・会社を継いで電気工事会社の社長となった阿部さん

午前の部では、熊谷さんと中川さんにお話をしていただき、キッズドアで学ぶ子どもたちへのアドバイスをいただきました。
・中川さん
「ビル管理には、さまざまな省庁が管轄する国家資格が必要。専門職には大学卒業資格が必要なものもある。
自分は何がしたいのかを明確にして、学ぶ姿勢が大切だと思う。」

・熊谷さん
「勉強はしたほうがいい。何の役に立つのかわからないことでも、勉強する習慣を身に着けることができるから。
勉強する習慣が身についている人は、社会に出てからも学ぶ姿勢を持ち続けることができる。」

午後の部では、遠藤さんと三雲さんと阿部さんにお話をしていただきました。

・遠藤さん
「どの業種で働くとしても、3年間は続けて頑張ってみるといい。
クリエイティブな仕事は、頑張って技術を身に着けると給料がよくなる。
資格が無くても技術を磨けば、より待遇のいい会社に移ることもできる。」


・三雲さん
「これまでの人生で、本当にこれは大変だったなということを一緒に乗り切った人たちとは、今でも付き合いがある。
自分がどれだけその人とちゃんと正対しているか、腹を割って話せるかどうかが、人とのつながりで最も重要なことだと思う。」


・阿部さん
「目標は前に進むための一つの糧となる。
自分が何をしたいか、どこに向かうかということだけしっかり持っていれば、自分の進路はおのずと開けてくるのでないか。」

参加者の感想の一部を紹介します。

・大学生活では、アルバイトなどを通して大人とも関わることができる。
社会勉強にも役立つことがわかった。人脈づくりも大切だと思った。
・若い人と映像について対等に話ができるように、年を重ねてもずっと勉強されていると聞いて驚いた。
・子供の頃は人前で話すことが苦手だった三雲さんが、地域によって言葉の伝わり方が違うことに気づき、人の言葉をよく聞くようになったというお話が印象的だった。

質疑応答の時間には、
「(不動産業の熊谷さんへ)家賃は、どのようにして決めるのですか?」
「採用試験の面接で重視していることは何ですか?」といった質問も飛び出しました。

今回のキャリアトークを通して、多様な進路選択があることを知ることができました。

これから自分はどうしたいのか、何になりたいのかを高校生活の中で考え抜き、
それぞれが自信をもって進路実現のために頑張ることができるよう、キッズドア学園は引き続きサポートしていきます。

ご協力いただきました、ライオンズクラブ国際協会332‐Cの会員の皆様、貴重な機会をいただきましてどうもありがとうございました。