進路ワークショップ2日目は、午前中に歌津中学校、午後から志津川中学校にて実施しました。
歌津中学校の3年生に向けたワークショップでは、
2日目ということもあり大学生もリラックスした様子で、中学生向けに内容を変更したスライドを発表しました。
生徒たちはとても真剣で、一生懸命メモしながら聞いている姿が印象的でした。
歌津中学生の生徒たちからの感想:
・興味がない話でも面白いと思えることがたくさんあって少し興味が出た。
・進学やそこから先の進路を考えるとき、自由な理由で選んでいいと改めて思った。
・今まで自分の進路について何もわからない状態だったが、いろいろな分野の高校・大学・就職などについての話を聞き、少し視野が広がったと思う。
・家族の意見などによって今までは進路をあきらめていたけど、話を聞いてやらなかった後悔のほうが大きいと知ることが出来たのでどんどん挑戦していこうと思いました。
普段出会えない大学生からの言葉は新鮮だからこそ、中学生の心にささるものがあったのかもしれません。
午後からは、志津川中学校の2年生を対象にワークショップを行いまし。
5人の発表後は、3グループに分かれて大学生との座談会の時間を設けました。
各グループに大学生が1名ずつ加わり、距離の近いコミュニケーションになったことで、生徒たちからの質問もより具体的だったり、大学生から生徒たちに質問したりしながら過ごしました。
志津川中学校の生徒たちからの感想:
・同じ大学や似ている学科にいても、「~を目指しているから」だったり、「在学中に夢を見つけるため」など、目的は進学する人それぞれで、いろいろな考えがあるんだなと思いました。
・今日大学生・短大生の方々からお話を聞くと聞き、最初は「今自分に関係があるのか?」と思いました。ですがお話を聞き、今の自分にできることや頑張ることがわかり、すぐに出来るものや頑張れるものはすぐにしようと思いました。
・大学生・短大生の方々のように文に合わせて表情、話し方の変化をつけられるように積極的に行動をして人前で話すこと、行動することに慣れていきたいと思います。
2つの中学校のワークショップを終えて、
前日の高校生よりまだ将来の夢や進路について具体的な計画やイメージがわいていないこともあり、今やれること・今頑張れることについて特に響いたように思います。
プレゼンをする大学生を間近で見て、自分も同じようにプレゼンが出来るようになりたいと感想を書いてくれる生徒もいました。
今回の2日間のワークショップを振り返ると、
高校生と中学生で興味を持つポイントが違うものの、大学生のプレゼンから刺激を受けて感化されたことがあり、進路選択や今後の学校生活での過ごし方など考える良い機会になったと思います。
また、大学生自身もプレゼンを重ねていく中で話し方を変える。声のトーンを変える。発表内容を生徒たちがわかりやすいように修正を加えたりと2日間の中で成長する姿が見えました。
今回、志津川中学校では発表が終わった後に座談会を開催していただきましたが、生徒と学生の距離がかなり近く、ざっくばらんに質問が出てきて大学生もまた気軽に回答で来ていたため、お互い充実した時間を過ごすことができたのではないかと思います。
このように大学生から体験談を聞く機会は、地方に住む中高生にとって進路について考える上でかけがえのない機会だと改めて感じました。
こういった活動を今後も続けていけたらと思います。
本プログラムは宮城県NPO等の絆量を活かした震災復興事業」の補助金を活用したプログラムになります。
前編はこちら・南三陸高校・歌津中学校・志津川中学校でのワークショップ(前編)